水性フレキソ印刷の特徴と主な利用分野

ゴムや樹脂などの弾性のある版を使用した凸版印刷方式であるフレキソ印刷は軽い圧力での印刷が可能なため、薄紙や厚紙、ダンボール、フィルムなど幅広い素材に対応する事が可能です。水性フレキソ印刷は、この印刷方式に水性インキを用いた方法です。

安全性の高い印刷方式

有機溶剤の含有率が限りなくゼロに近い水性インキを用いた水性フレキソ印刷は安全性の問われる食品や飲料のパッケージに最適な印刷方式であるといえます。嫌なインキ臭も無く、赤ちゃんや子供向けの商品や医薬品のパッケージにも安心してお使いいただけます。また水性インキの使用により残留溶剤の心配もありません。

環境にも優しい

印刷の環境負荷には、インキに使用されている溶剤が乾燥されることによる有機溶剤(VOC)の大気中への排出がありますが、水性フレキソ印刷では水性インキが使用されているため、VOCを排出する事は無くなります。
またインクの使用量が大幅に削減されたフレキソ印刷では、乾燥にかかるエネルギーも減りCO2の排出量も大幅に低減できます。このように水性フレキソ印刷は環境にも優しい印刷方式といえます。

水性フレキソ印刷は、こうした高い安全性や環境負荷の軽減を実現できるだけでなく、印刷方式としても高い品質を持っており、高精細な色再現性の高さや、ベタ面や文字の再現性に特に優れています。
また、インク使用量や乾燥にかけるエネルギーの削減は大幅なコストの削減へと結びつきます。