株主の皆様へ
平素より格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。第54期の事業報告をさせていただきます。
当社の事業環境につきましては、紙媒体からデジタル媒体へのシフト、原材料費の高騰、年賀状需要の減少に加え、当期は郵便料金の値上げもあり、当社を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いております。
こうした厳しい環境の中、当期は営業利益351百万円を計上し、前期比38.6%の増益を達成いたしました。コロナ禍による売上減少と利益率低下を乗り越え、新規営業の強化や高騰する原材料価格の売価への転嫁、コスト削減などの収益改善策を着実に実行し、3期連続の増益を実現いたしました。
財務面では、有利子負債の削減と利益の内部留保により自己資本比率を改善し、財務基盤の強化に努めております。株主の皆様への還元といたしましては、今期末に普通配当1株あたり10円に加え、特別配当10円を実施することを決定いたしました。
当社は2年前に長期ビジョンを策定し、その実現に向けた取組を進めております。長期ビジョンの柱の一つとして新規事業への変化・進化を掲げ、BPO事業や地方自治体への取組の拡大、デジタル・AI技術の活用などを推進しております。特にデジタル・AI分野においては技術の進展が著しく、後れを取ることなくいかに効果的に活用していくかが重要な課題であると認識しております。
来期につきましては、当期並みの業績を見込んでおります。長期ビジョンをさらに推進し、営業力の強化によって新規クライアントの獲得を目指すとともに、デジタルコンテンツの制作やAI技術を積極的に活用した付加価値の高い新たなサービス・商材の開発を進め、アナログ媒体と連携した総合的なセールスプロモーションを展開してまいります。
今後も当社を取り巻く環境は急速に変化していくことが予想されますが、社会課題の解決を通じて新たな価値を創出するクリエイティブカンパニーとして歩みを進め、一層の業績向上に努めてまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年10月


