フレキソ印刷の特徴と主な利用分野

フレキソ印刷とは

主に水性インキとゴム・樹脂等の弾性のある物質で出来た版を用いる凸版印刷の方式です。

版が弾力を持っているため、厚紙、段ボールなど平滑性の悪い紙や、プラスティックフィルム、布などにもフレキシブルに 対応できるという特性を持っています。

フレキソ印刷の特徴

水性インキ・UVインキ・溶剤インキなど様々なインキに対応が可能なフレキソ印刷ですが、利用が盛んな欧米では、直接、体に触れる機会の多い食品や医薬品のパッケージの分野で、体への害の少ない水性インキを使えるこのフレキソ印刷の導入が進んでいます。
またインキの塗布量が少量なため残留溶剤が少ない点も食品関連の印刷に使われる要因となっています。こうした特徴から、フレキソ印刷は「環境に配慮できる印刷」と認識されています。

フレキソ印刷のもう一つのメリットとして高い生産性を挙げる事ができます。フレキソ印刷では、印刷後の加工において、工程を一度も中断せずにより効率的に最終段階まで作業を完了できます。この事は、近年の傾向である多品種・小ロット印刷にもっとも適した印刷の方式だといえます。

フレキソ印刷の利用分野

上記のような特徴から、フレキソ印刷は、平滑性のあまりよくない、段ボール紙袋、牛乳パックなどの紙類。シール・ラベルなどのフィルム、その他に建材などへの利用に使われています。

また環境に優しい水性インキやUVインキが利用できるため、食品や医薬品のパッケージ、またグラビアに代わる印刷方式としても使われています。